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今期1番は少年ハリウッドだね、って言っとけば通ぶれる

アニメ・漫画等

これが好きだ、と言っておけばなんとなく通っぽく見えるアニメがある。
売れ筋ではいけない。ちょっと尖った所があるとなお良い。
センスの良い「分かってる」チョイスで、簡単に承認欲求を満たす大チャンス。気になる異性にもモッテモテ、愛人リスト流出も夢じゃない。

なら今期は何を挙げればいいのだろうか。ユリ熊?夜のヤッターマン?それともローリングガールズか?

違う、そうじゃない。今期挙げるべきNO1通ぶれるアニメ、それは「少年ハリウッド」2期だ。「アイドル」というものを真面目に描くその内容、チャレンジングな演出、そのマイナーさ。どこを取っても通ぶるのにぴったりなアニメである。

 

売れ筋ではない。全然売れ筋ではない。はっきり言って売れてない。
1期の売上を同クールにやっていた女性向けアニメ「Free!」2期と比較すると、大体20分の1位しか売れていない。
2期1話のダンス作画が素人目に見てもよく動いていたのだが、一体どこから資金が来たのかと不安になる。(ちなみに2期という名の分割2クール)

 

人気のアニメ、例えばシンデレラガールズについて語るのは、結構敷居が高い。

多くの人が見て、そして語っている訳で、感想に対するハードルだって上がる。ファンの人の思い入れだって凄い。
個人的にアニマスに引き続いて凄く好きなアニメになりそうなのだが、なんだか恐れ多くて感想記事は書けそうにない。
その点、少年ハリウッドなら問題ない。濃い感想記事を書かれている人もいる。が、いかんせん感想記事自体数が少ない。
なので内容の無い記事でも書いて良い気がしてくる。枯れ木も山のにぎわいというか、「少年ハリウッド面白い」と言っている内の一人になるだけでも意義を感じられる。
たとえこの記事を見ている人が一人もいなかったとしても、チラッとこのタイトルをサブリミナル的に誰かの目に入れさせるだけでも充分だ。
そしてそんなサブリミナル的な「少年ハリウッド面白い」が積み重なって皆の視聴に至り、いつの日か少年ハリウッドが売れ筋アニメに躍り出る。そうに違いない。
人気アニメとなった少年ハリウッドを見て私は一言、「いやあー最初から来ると思ってたんだよなあw」と言って煙たがられるのだ。
なんだか話がずれてきたが、一言でまとめると「まだそこまで人気になっていないので気軽に語れる」という事だ。
面倒くさい意見も今なら飛んできづらいぞ多分! 皆少年ハリウッドを見て語って通ぶろう!


通ぶれるアニメには欠かせないポイント、尖っている事。これも見事少年ハリウッドはクリアしている。
少年ハリウッドを一躍(一部で)話題のアニメとしたのが、1期10話、「ときめきミュージックルーム」だ。全編を通しMステ風の音楽番組「ときめきミュージックルーム」を放送するという演出で話題を呼んだ。*1
アイマス15話でも丸1話バラエティ番組という演出はあったが、765プロの色々な表情が見られて楽しいファンサービス的なこの回とは、また趣が違う。
少年ハリウッド10話の特異さは、主役達が一出演者に過ぎないという点にある。
司会や他の出演者を妙なリアルさで描き、少年ハリウッド(主役達のグループ名でもある)の出番が過ぎても閉幕までちゃんと続く。謎の女性アイドルや演歌歌手もまた少年ハリウッドと同じように歌い踊り、幕間MCに応える。
一歩間違えれば誰得な描写だが、これら一連の流れを通して「応援しているアイドルがTVに出ている」感覚をリアルに疑似体験できるのだ。
新しく、尚且つ独りよがりでない意味のある演出。これはアイドルアニメの歴史に残る。(かもしれない)
「少年ハリウッドの10話がすげぇ」と語れば、通ぶれる可能性大だ。今後影響を受けたアイドルアニメが出てくる可能性もあるので、その時これを知っていればドヤ顔で語れるぞ! さぁ、皆少年ハリウッドを見て語って通ぶろう!

ただし、ただ単に10話が斬新だから凄いというのではない。丁寧に積み上げられてきたそれまでの描写があったからこそ、10話の演出が生きているのだ。
この作品の大きな特徴として、初期段階では全くアイドルとして魅力的でないという点がある。アイマスラブライブだって、初期段階では無名からのスタートだ。
でもやっぱり可愛い。キラキラしている。華がある。少年ハリウッドのメンバーはハッキリ言って華が無い。
誰が誰だかよく分からないし、顔は濃いし、一部を除いてそんなにやる気だって無い。
そんなパッと見では分からないキャラクターの魅力を、各話を通して少しずつ知っていく。
分かりやすい強烈な個性なんてない。だが1話1話の積み重ねによって、確かに血の通ったキャラクターの魅力が見えてくるのだ。
一人一人が何を考え、何に悩んでいるのか。それをどう消化して成長していくのか(解決方法が斜め上だったりして面白い)。
時にシビアに、時に爽やかに描かれるその内面を知り、一人一人に愛着が沸いてくる。

『少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』vol.1(Blu-ray)

この濃い顔のキャラクター一人一人にである。
この顔が濃くて危なっかしい新米アイドルに愛着がわいてきた頃、なんと彼らがメジャーっぽい音楽番組「ときミュ」に大御所と混じって登場する。そんな流れがあってこその10話なのだ。

他にも妙に考えさせられるポエム(モノローグ)や誠実な大人達、アイドル論とも人生論ともとれるやたらにシビアな語り、癖になるセリフ回し等々、魅力は多々あるのだが長いのでここで終わる。「宗教的カリスマ感でたな」みたいなセリフがポンと入ってくるあの感じ、良い。


通ぶるとかそんなのはどうでもいいので、面白いので是非見て下さい。

1期ではアイドル未満の主人公たちを通して「アイドルとは何か」が描かれていたが、2期ではアイドルとして本格的にスタートを切った彼らを通して、また違った視点から「アイドル」を描いていく模様。
アイドルグループの解散、握手会商法の是非と最初からガンガン飛ばしている少年ハリウッドに、これからも目が離せない。

 

 

ちなみにバンダイチャンネル見放題の対象。加入してる方は是非。特に序盤は地味で魅力が分かりづらいので、できれば5話くらいまで視聴してみて欲しい。

「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-」 | バンダイチャンネル

*1:小説の帯に「最後の1行に待ち受ける、驚愕のラスト」とか書いてある時点である意味ネタバレなのと同じように、これも本来前知識無しに観た方が良いとは思うのだけど、でもこの辺りを紹介した方が興味を持つ人は増えるんじゃないかと思うジレンマ。まあいろんなとこで紹介されてるのでいいかなと。