音楽を聴くには素養がいる

はてなブログでおすすめの曲を挙げるのが流行っているらしい。
よし、それなら私もおすすめソング15選でホッテントリ入りだ!という訳にはいかず、おすすめの音楽というとロクに思いつかない。
前から思っていたのだが、音楽を聴くには素養が必要だと思う。それが私にはさっぱりない。
岡村靖幸っぽい曲と岡村靖幸の曲を聞かされても音楽的にどちらが優れているか判別がつかないし、もっと言えばどっちが本物だ?と聞かれても分からない。
100曲1000円で売られているクラシックCDと有名な指揮者による名演奏も、どう違うのか分からない。

 

町山智浩さんによる洋画ファンを育てる方法と、邦題は意味不明でいいという解説。 - Togetterまとめ

思春期までに洋画に慣れなかった人はその後、あまり洋画は観ないだろう。洋楽や文学もそう。思春期までにテレビから流れるJPOPとアニメの外側に出なかった人はその後もあまり出ないだろう。英語教育を強化するといっても外国の文化に興味ないのに英語だけ勉強しても身に着くわけがない

町山智浩 @TomoMachi                                       2014-01-29 05:38:16 

 以前これを見た時に想起したのが、思春期における私の音楽体験の乏しさだ。小学生の頃から音楽番組全般が何故か嫌いだったので、J-POPすらロクに触れていない。

例外的に好きだったのが、映画やゲームのサウンドトラックだ。これなら音楽が分からなくても、背景にある物語とセットで楽しめる。
同じ理由でアニメソングも好きで、そこには12話なり24話なりの思い入れの積み重ねがある。

だがこの「物語」という補助輪がないと、音楽の楽しみ方が途端によく分からなくなる。耳心地がいいかどうか位しか、自分の中で指標がない。
大槻ケンヂのような曲なら楽しめるが、これもまた歌詞や世界観を楽しんでいるにすぎない。

音楽に限らないが、この「素養の無さ」というのは、思春期を過ぎても取り戻せるものなのだろうか。
ハウスって何?家?パンクとロックの違いは?そもそもロックとは?…とにかくジャンルも善し悪しも、何もかもが分からない。
調べればおおまかな知識は付くかもしれない。だが思春期に好きなアーティストの一人もいなかった人間に知識を詰め込んでも無駄なのでは、との思いもある。

そもそも趣味なのだからわざわざ分かろうとする必要なんてないのかもしれない。が、自分の中で音楽が分からないのはちょっとしたコンプレックスで、「NO MUSIC,NO LIFE」のロゴを見る度にウッとくる。ノーライフ…ノーライフ…
小説や映画が好きな人は同時に音楽も好きだったりするので、趣味の合う知人数人と話していて、音楽の話になった途端さっぱり付いていけないなんて事もある。
「音楽」が好きになりたい、とは思いつつ、筋道がさっぱり立てられずにいる。

とりあえず、今からでも聞けばいいのだろうか…ビ、ビートルズのベストアルバムとか借りてくればOK…?

THE BEATLES 1

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