イライラエンターテイメント
イライラするのが分かっている他人のSNSを、どーしても見てしまいます。
どうしたら良いでしょうか?
7月19日、TBSラジオ「ジェーン・スー 相談は踊る」で登場した質問だ(ちなみに要約)。
7/19(土)19時台オープニング「ジェーン・スーさんからの相談」 - ジェーン・スー 相談は踊る
この番組では冒頭にパーソナリティー自らリスナーに対して相談をするコーナーがあり、そこでコレが投げかけられた。
ただしこの日は本気の相談ではなく、いやぁ正直面白いよね!なんでだろうね!ついついね!という感じのノリであった。
ここで例として挙げられていたのが、モテ系女子大生のツイッター。
「東京にいて、女子大生で、芸能人のホームパーティーに呼ばれない子って、謎」
「世間知らずすぎるって彼に怒られたから、年上の友達に相談した。女の子は苦労せずに生きるのが1番だって。
柔らかくて優しい雰囲気。そういうのが好きだって。コレが30代の男の余裕」
「あーあホラ、好きって言われちゃったツマンナイ」*1
あぁ、これは確かにイライラする。イライラを通り越してミサワ的な面白さすら感じる。
これを「イライラエンターテイメント」と称していて、うまい表現だなと感心してしまった。
面白かったのがこの「つい見てしまう」感覚の原因についての、「自分のコンプレックスを刺激する相手に引き寄せられるのではないか」という分析だ。
ジェーン・スー氏は華の女子大生時代に全くモテなかった過去があり、「モテ系女子大生」ツイッターを見てしまう事で、自分が未だにこの事をコンプレックスにしているのが分かるという。
自分自身を振り返っても、これには思い当たるフシがある。
自分の場合、イライラすると分かっているようなタイトルの増田や2chまとめをついクリックしてしまう。
「アニメオタクって実際犯罪者予備軍だよね」
「Fラン大卒って生きてる価値あんのwwwwwwwww」
「団地に住んでる奴とは付き合いたくないよな…」*2
最近はできるだけ避けるようにはしているが、それでもついこの手のタイトルをクリックしてしまう時がある。
改めて振り返って見るとコンプレックス丸出しで、我ながら不毛な行為だと思う。
「モテ系女子大生ツイッター」はある種のエンタメとして成立しているが、この場合ただ単にイライラするだけなのに。
という事で今後はなお一層、この手のものに釣られない努力をしようと決めた。
自分のコンプレックスを刺激される→クリックしてアクセス!、というパブロフの犬状態を改善していきたい。
また、単に眺めてイライラするだけの「イライラエンタメ」は無害だが、コンプレックスが強烈な場合いわゆる「アンチ」となって粘着しだすのではないか。
そんな事も考えさせられた。*3