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「エス」ではなく「ブロマンス」 友情百合に萌える

最近「思い出のマーニー」のCMを見るとトキメキを抑えきれない。
「もちろんよ、許してあげる!あなたが好きよ!」
なんだこれ、なんだこれは。観に行くしかないじゃないか。


友情百合が好きだ。明確に恋愛感情が描かれている作品ももちろん好きなのだが、それとは別枠で萌える。
タイガー&バニーをタイガー×バニーとして楽しむお姉さん方と同じような楽しみ方だろうか。
明確に恋愛として描かれていないのがミソであり、多分そのブロマンス感(この単語の女性版、何かいいものが無いだろうか)に萌えている。

女性版ブロマンスなんていうとピンと来ない人も多いかもしれないが、「マリみて」なんかはそれの最たるものだと思う。
以前はブロマンスというより「エス」として見ていたため、
何巻かは忘れたが、祥子さまがモノローグ内で「恋愛感情ではない」と言いきってしまった事についてショックを受けていた。
だが最終巻が出たため久しぶりに読んだところ*1、エスだと思って読んでいた自分が間違っていた事に気付いた。


最終巻のエピローグでは、3年生になった登校中の祐巳へ、ジーンズ姿の祥子さまが声をかける。
そして春休み中に行った旅行の写真を渡し、祐巳のタイを直そうとする。

言いながら祥子さまは、祐巳の襟に触れた。その指はセーラーカラーのラインをなぞり、タイに到着するとそこで離れた。
「お姉さま?」
「やめましょう、あなたはもう、紅薔薇さまなんですものね」
タイを直すほうも直されるほうも、小さく笑った。日常の一部と化していた習慣を改めるのは、なかなかに難しい。

マリア様がみてる―ハローグッバイ (コバルト文庫)

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卒業しても、「タイが曲がっていてよ」なんてやらなくなっても、二人の関係は続く。

祥子さまが卒業した後のそんな二人を見て気付いたのだ。「マリみて」は女学生特有の淡い恋愛を描いた「エス」ではないと。
かといって、二人が将来パートナーとして人生を共にするレズビアンだという訳でもない。
これは女同士の、生涯に渡って続くであろう絆を描いた「ブロマンス」なのだ。
祥子さまが卒業しても、祐巳が卒業しても、二人がそれぞれ結婚しても(抵抗はかなりある。あるがマリみてはそういう世界観だと思う)絆は続く。
もちろん舞台装置や少女小説的な心の揺れ動きなど、エスを意識したものは多分にあるとは思うのだが、根本的な絆の有り方はブロマンス的であると思う。

この「ブロマンス的百合」、もっと流行れ!と常々思っている。
エス的百合でもガチ百合でもなく、きらら的な百合ともちょっと違う。プリキュア百合は「ブロマンス的」な気がする(ひびかなとか)。
具体的には、紺先輩×歩鳥だとかイサコ×ヤサコだとかの薄い本増えろ!pixivの投稿増えろ!と思っている。
杏奈とマーニーの薄い本下さい!pixivにあればブックマークします!☆も付けます!と思っている。


マンガ - 「『電恋』」/「kazu3」の漫画 [pixiv]

こういうの!こういうのがもっと読みたいんだ!

 

ただ一つだけ気を付けたいのが、「ブロマンス的百合」を期待していた所に男キャラが絡んできても怒らない、これは大事だ。

個人として悲しんだっていい、だけど作者に文句を言ったり、その事を理由に作品そのものを否定したり、それだけはしてはいけない。
本来百合作品ではないものに、萌えさせてもらっているだけなのだから。
マーニーが「百合」じゃなかったとしても、途中で初恋の男の子とかが出てきたとしても、それとは別に一つの作品として観る目を忘れずにいたい。

 

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*1:瞳子がスールになるかどうかのすったもんだ辺りで読むのを止めてしまっていた