自分にとってファッションとは「石ころぼうし」である

Q31―ドラえもんに何かひとつもらえるとしたら、何がいいですか? A―(即答)"石ころ帽子"ですね。だって、誰にも気にされないでしょ。 p119 『かってに研究しやがれBOOK』少年サンデーかってに研究委員会 2004 小学館 久米田康治インタビューより 自分…

百年の孤独より赤朽葉家の伝説の方が面白い? オマージュと本家、どちらを先に読むか

丁寧に選んだ故にエッジにいるのではなく、拘って選んでないが故にマイナーなものも知っているに過ぎない - 太陽がまぶしかったから この記事が面白かったので、それについて思ったことを。 上の記事ではヘーゲルのアウフヘーベンという概念を引いたうえで、…

ゾンビ映画童貞を引きずり込むための傑作ゾンビ映画12本

「ゾンビ」というジャンルは一般化した。が… (以下、「まずはこの3作品」まで飛ばしてもらっても大丈夫です)ゾンビが好きだ。見たゾンビ映画の本数もまだまだ少ないゾンビ初心者ではあるが、ゾンビを観ると妙に心がときめく。荒木飛呂彦が『荒木飛呂彦の…

死にたくなったら押してみる ―「Yo」アプリの使い方を考える

少し前、相手に「Yo」という通知ができるだけのアプリが話題になった。 話題に乗り遅れた感もあるが、使い方をいくつか考えてみた。 恋人へのモーニングコール替わりに 朝起きたらまず恋人に電話して、「おはよう」と言い合い、2、3言交わして電話を切る…

はてなブログを「投稿型SNS」だと勘違いしていた話

私ははてなブログを「投稿型SNS」として捉えていた。始めた時にはその意識は無かったが、記事を投稿し始めて数日、自分がpixivのような機能を期待していた事に気が付いたのだ。 例えば私がpixivに「俺が滝本竜彦を超えるLRO小説を書いてやるよ、綾波ぃ…

飲み会とはドラッグパーティーである―飲めない人にも勧めてくるその理由

お酒が苦手、もしくは飲めない人間なら、一度は飲み会の場で思ったことがあるかと思う。「なぜ、この人達は酒を飲ませようとするのか」と。 お酒を飲まないでいる事で、露骨に残念がられる・執拗に酒を勧められる、等の経験をすることは割と良くある事ではな…

「ラーメンズファン問題」的自意識を描いたサリンジャーの名文 「フラニーとゾーイー」より

ラーメンズファン問題 - 指揮者だって人間だ あるある、とは思いつつも、ネットで広く情報収集できるようになった今となっては、 この手の優越感ゲーム的な物って昔ほど存在していないんじゃないかとも思ったりする。ググればいくらでもとっかかりが見つかる…

「本屋さんも泣きました」―新潮文庫の100冊の「泣きましたPOP」乱発に突っ込みたい

泣けるPOP 角川、集英、新潮と、書店で夏の文庫フェアが展開されるようになった。昔からこの夏のフェアが好きで、特に「新潮文庫の100冊」はよく参考にしている。今年の谷崎は『刺青』かーとか今年の吉村昭が『戦艦武蔵』なのはもしかして艦これの影響…

純然たる「劇薬エンタテインメント」―映画「渇き。」感想(ネタバレ無し)

映画「渇き。」を見てきた。感想ひとことで言うと、 「胸糞悪い映画なんだろうな、と期待して観に行ったら予想以上に胸糞悪くて胃もたれした」という感じだ。この手の過激な映画には「グロいし悪趣味で最悪。娘には見せたくない ☆1つです」のようなYAH○○…

「新潮文庫の100冊」は何処へ行くのか

去年から、新潮文庫の100冊がガラッとリニューアルされたのをご存じだろうか。 これが従来の冊子。黄色の表紙に100%ORANGEデザインのキャラクター、Yonda君が描かれている。 これが大幅にリニューアルされた去年の冊子。イメージカラーで…

「なんだろう…これが普通の日本の男性なんだ」―今週の探偵ナイトスクープが面白かったごく個人的な理由

6月27日、この放送で登場していたのは「食べるのが遅すぎる男」。 食べるのが非常に遅く、友人と回転ずしに行っても30分で5皿しか食べられないという。これから社会人になるにおいて困るので、これをどうにかしたいという依頼だ。 一日の食生活を円グ…